Candy Boy/SUPER FANTASYのメンバーとして、活動。Zepp Diver Cityでのワンマン公演も経験したSUPER FANTASYではメインヴォーカリストとして活動をしていたTAKUMIこと吉村たくみ。
2022年3月末日を持ってSUPER FANTASYを卒業。4月1日より、吉村たくみ(TAKUMI)としてソロ活動をスタートさせた。彼の記念すべきデビュー公演「吉村たくみ(TAKUMI) 1st One Man Show『Re:START』」が、4月27日(水)に下北沢Shangri-Laで行われた。
吉村たくみにとってグループ卒業後初めてとなるライブは、カバー曲を中心にセットリストを組み立てていた。選んだのが女性ヴォーカル曲中心というのも特色だが、選んだ理由が、それぞれの歌詞に込めた想いが今の吉村たくみ自身や、これから彼が求め、目指したい道筋や心情と重なることから。
吉村たくみを紹介する場合、卓越した歌唱力や華やかなダンスパフォーマンスをクローズアップしがちだが、以前も、今も、彼は「想いを届ける」ことを何よりも大切にしている。とくに吉村たくみという一人のアーティストとして表現の道を選んだ今、「今の自分はこういう気持ちでここに立ち、こんな想いを胸に未来へ踏み出そうとしている」「支えてくれるファンたちに、こういう気持ち抱いている」という、今現在の心境を彼はファンたちにしっかり伝えたかった。そのために、ライブという想いをダイクレトに届ける場を、いち早く用意した背景も先にお伝えしたい。
まさに、新たな道へ踏み出す今の気持ちやファンたちへの想いも詰め込んだのが、ライブの終盤で歌ったバラードのオリジナル楽曲『my doll my love』だった。この曲では、動画撮影もOK。その言葉を聞き、多くのファンたちが急いでスマホをステージに向かって掲げだしたのも、なかなかの光景だった。SNS上にアップしている方々もいるので、ぜひ探して、見ていただきたい。
『my doll my love』は、美しい旋律を重ねあわせたハートフルなバラードソング。吉村たくみは、どんなときにも支え続けてくれた愛しいファンたちへ向け「そっとそっと側に居てよ」「ただただ時を歩もう」「ずっとずっとこの瞬間(とき)を生きよう」と歌いながら、一緒に夢追いかける道を歩もうと呼びかけてきた。歌詞には、ときに後ろ向きの気持ちへ陥ったときの心境も記してある。ただ盲目的に光を求めるのではなく、苦悩や悲しみを乗り越えたからこそ、前を向けた今の自分の心境を記している。『my doll my love』は、これから未来へ向かって歩みだす彼へ寄り添い続けてくれたファンたちへの感謝の想いや、これからも一緒に未来へ歩み続けてほしい想いも記してある。まさに吉村たくみの原点となる歌であり、これからも歌い続けていけば、彼自身が歩むたびに原点となる気持ちを思い返せる歌になりそうだ。
この日のライブを通して改めて感じたのが、吉村たくみの表現力の高さであり、歌い手としての存在感だ。この日のライブで吉村たくみは、2人のダンサーをパートナーにパフォーマンス。自身も躍れるとはいえ、ヴォーカリストに徹していた。だからこそ、彼自身の伸びのある腰音から、色気のある低音域系の歌声の魅力を味わうことが出来た。
嬉しかったのが、1曲の中、流れるように音域を上下しながら、聞き手のハートに心地よく歌声を響かせたこと。何よりも印象深かったのが、圧の強い歌声だ。歌詞に記された感情の揺れに合わせ、吉村たくみ自身の歌声も綺麗にシンクロ。気持ちの切なさや高ぶりに合わせた歌声の圧を巧みにコントロールしていたところにある。だから、吉村たくみの歌声に心吸い寄せられれば、共に気持ち揺さぶられるまま、彼の歌声に想いを重ねずにいれなかった。
加えてこの日は、カバー曲が中心。オリジナル曲を吉村たくみ流のアレンジするのはもちろん。カバージージョンを、さらに吉村たくみ流にカバーアレンジし、より進化させる演出も見せていた。
MCでは、ここに至るまでの短い期間の中、この日のパフォーマンスが生まれるまでにどんな過酷なことを乗り越えてきたのかを、2人のダンサーも交え、3人で語り合っていた。少しぐたぐたなやりとりも含め、苦労や苦悩も、乗り越えた今、楽しい思い出話にしていける。そんな仲間たちとの関係性も、このライブを彩る魅力だ。他にもこの日は.弟のJUNを迎えての兄弟デュエットも披露。兄弟だからこその息のあった?ハーモニーも、嬉しい聞きどころになっていた。
次に吉村たくみのライブへじっくり触れる機会になるのは、8月27日、誕生日当日に行う生誕祭になる。そのときには、彼のダンススキルも活かしたダンサブルな楽曲の披露も予定している。他にも、どんな楽曲を披露してくれるのか、吉村たくみの誕生日のお祝いも含め、次の出会いの場を楽しみ にしていたい。
PHOTO: Emily
TEXT:長澤智典
★インフォメーション★
▷生誕ライブ決定
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
8月27日(土) 王子BASEMENT MONSTAR
▷イベント出演決定
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「堀海登 Birthday Event 2022」
〜Amaryllis〜
5月29日(日) ガムランボール新宿7階
1部:13:30 / 14:00
2部:16:30 / 17:00
https://t.livepocket.jp/e/kaitohoribirthdayevent2022
▷その他 ライブ情報
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
5月01日(日) みなとみらい日本丸メモリアルパーク
5月03日(火・祝) みなとみらい日本丸メモリアルパーク
5月09日(月) 渋谷チェルシーホテル
5月16日(月) 渋谷チェルシーホテル
セットリスト
『TATTOO』(倖田來未)
『言えないよ』(倖田來未)
〜挨拶〜
『栄光の架橋』(ゆず)(歌唱・吉村たくみ&JUN)
『虹』(二宮和也)(歌唱・JUN)
『アイノカタチ』(MISIA)
『my doll my love』
『ハピネス』(AI)
SNS
0コメント